加賀の伝統技法「金継ぎ」とSDGs

九州を中心とした

大雨の影響による

大変な被害、

心よりお悔やみと

お見舞い申し上げます。

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少しご無沙汰して

おりましたが、

皆さんお変わり

ないでしょうか?

天気の移り変わりが激しく、

また、コロナの感染者も

再び急増しているので、

疲労を感じたら、

無理をしないよう

心がけたいですね。

先日久しぶりに、

石川県・山代温泉にある

界 加賀を訪れました。

今回は、そこで出合った、

SDGs(持続可能な開発目標)に

叶った、魅力的な取り組みに

ついてです。

山代温泉を始め、

石川県南部で

生産される色絵磁器といえば

九谷焼。赤、緑、紫、群青、

黄の五彩を用いた色鮮やかな

絵付けが魅力です。

茶の湯の文化が根付く

この地域では、

茶会で使用する

抹茶椀が割れた際に、

破損部分を

漆によって接着し、

金などの金属粉で

装飾する

金継ぎで修復し、

使い続けてきました。

界 加賀では、スタッフが

その高度な技術の

習得に励み、

これまで館内にある

200以上の九谷焼の器を

修復してきたそう。

さらに、2021年2月からは、

その技術の仕組みや

文化背景に触れる

プログラムを

ゲストに提供しています。

まず体験したのは、

金継ぎされた

九谷焼での独服体験

この宿の茶庭には、江戸時代に

建てられ、登録有形文化財に

指定された茶室・思惟庵があります。

その空間を、20分弱、

ひとりで貸切、金継ぎされた

九谷焼の器で、加賀棒茶を

楽しめるのです。

瞑想をしている時のような

心地よさを味わえます。

詳細はこちら

また、金継ぎの手習い体験の

ワークショップにも

参加しました。

色や形が異なる

九谷焼の破片を利用し、

アクセサリーや箸置きなどを

作ります。

日頃から金継ぎの

作業をしている

スタッフにマンツーマンで、

手順を教われるので、

気軽に挑戦できます。

詳細はこちら

私は箸置きを作りました😂


そして、夕食や朝食時には、

見事に金継ぎされた器で、

料理を楽しみました。


金継ぎされた器には、

以前とは違った

味が出ます。

その新たな美しさが

人々を魅了し、

使われ続けるのです。

まさにSDGs!


人間も年齢を重ね、

さまざまな不具合や老いを

感じたとしても、培ってきた

経験や知恵をもって、

新たな味を出せるように

なれば素敵ですね。


皆さんは、

金継ぎの魅力に触れ、

どんなことを

感じるでしょう。

実際に訪れ、体感してみて。

Stay Healthy!!!






DATA

界 加賀

http://kai-ryokan.jp/kaga/


※上から3番目、4番目の写真は、

©星野リゾート

YUMIKO ITAKURA

Travel & Spa Journalist トラベル&スパジャーナリスト 板倉由未子 新・癒しの地、至福の旅へ